エフ分の一特性の実例

ステップ信号の周波数特性にはエフ分のいちの冪の包絡線が表れる.

STM顕微鏡のトンネル電流信号の事例

STMトンネル電流雑音強度
日本物理学会年会Vol.49,No.2,pp.21(1994.03)

周波数特性グラフにあらわれた包絡線は右肩下がりになり、エフ分の一ゆらぎの特徴が表れている.

ステップ信号の周波数特性グラフにはフーリエ変換の性質から必ずこのエフ分の一ゆらぎの特徴が表れる.

トンネル信号にはこのようなステップ信号が存在する.

トンネル現象には界面を透過できず反射して波動の位相を大きく変動させた物質波が特定区域の空間に分布して発生する.

ステップ信号が、伝送線の中で反射したとき、もし無損失線路のなかで反射すると、ステップ信号は周波数特性にはエフ分の一の特徴を持ったままに、時間軸の信号ではホワイトノイズと観察されることがある.

 

したがって1/fゆらぎは流体からの流量信号が無限回の反射を無損失に行った信号と考えられる.