常温核融合の騒動
1989年アメリカ・ユタ大学のスタンリー・ポンズ教授(当時48)と、教授の指導者マーチン・フライシュマン教授(当時62)がパラジウム金属を重水溶液の中で電気分解したら、1ワットの入力エネルギーで4ワットのエネルギーが得、「常温核融合」に成功したと発表した。このニュースは日本でも紹介された.
特許を取り莫大な利益を得ようと犬も猫もこぞって日本中が大騒ぎの研究開始となった.
実験の細かい状況が分からず、追試で中性子の発生が否定されるまで混乱が長引いた。
熱の発生は北大水野氏の再実験で確認されいまもなお騒動はくすぶっている.
私との関係
騒動となり世間を数年揺るがす事件だった.
しかし10年以上も私には興味のない事件だった.
いまはその解、原理を私だけが知っている.
再実験したいものだ.
協力者を求めたい.
私はその後のもう一つブームになった武者先生のエフ分の一ゆらぎをそのブーム5年くらいも遅れて量子力学の方法で簡単に解けると考えて研究のアプローチを開始した.
するとそのゆらぎの原理が常温核融合にも深く関係している事に気が付いた.
原理のキーワードはトンネル現象だ.
詳しくは別の記事に登載する.
いずれ募金を開始するので皆さんも協力して下さい.
電気分解をトンネル現象のひとつと見たてると
フライシュマンとポンズの実験は電気分解だった.
電気分解の一種に水トリーという現象がある.
電気分解にはいつも電極の界面にトンネル現象が発生している.
そのトンネル現象には奇妙な現象がいくつか追試できる.
トンネル現象にはいくつかの種類の現象がある.
たとえば分子の直径よりも小さな穴を潜り抜けるフラーレンの透過現象もその一つだ.
順々に例示してみる.
水トリーに生じる新生物
中部電力 電力中央研究所から電気学会に発表した論文に不思議な現象の一つがある.
放電された精製水液の中に器具に使っていない元素が新生し、不思議な元素の配分比が表れた.
原典「水トリー中の無機不純物の挙動に関する一考察」、電学論A、124巻9号、2004年、827頁-836頁
トンネル現象から元素の新生
極薄のパラジウムと酸化カルシウムを重ねた膜に、重水素をたった一気圧の圧力で透過させることでその物質を元素番号で2から4、6多い元素に変換す実験が元三菱重工業、現在東北大学の岩村特任教授に確認されている.
膜の透過とはトンネル現象の別表現である.
水銀整流器の水銀だまりに生まれる金塊
電車は起動低速回転時に大きな力のモーターがつかわれる.
そのためにたいていは直流のモータをえらぶ.
交流で送電された電力を直流のモータに使うため、地上か車内に設置され、整流器が電気回路の中にある.
いまは全てが半導体の整流器だが、水銀蒸気を溜めたガラス管の整流器が昔は使われた.
水銀整流器と呼ぶ装置だが、電極の界面にトンネル現象がある.
この管内の水銀を整備の時に交換すると、金塊があらわれる.
眉唾のようだが、45年前の大学の基礎課程で2名の講師から授業中に聞いた話である.そして私自身の義父が都電の作業中に拳ほどの塊を見たこともある.
都電の職場でみたという身近な先輩から同じ話を聴いたこともある.
だから現象の存在は事実と信頼してよいだろう.